先月、東大阪にある福祉事業所「アトリエライプハウス」さんに見学に行ってきました。
ライプハウスの代表である大澤先生は、以前は美術教室ライプハウスとして、更にさかのぼると【クリンもだん美術教室】の講師として、障害のある方・ない方ごちゃまぜに(一緒に)美術の指導をしてこられました。
そんな大澤先生が、「障がい者の方々が、生涯においてアートを学び、制作できる場所、毎日過ごせる場所」を、との思いで、昨年、生活介護事業所を設立されました。
この日は、5名の方が活動をされていました。皆さん黙々と制作をされています。
それぞれの活動スペースを拝見。
タガワカズヨシさんの制作場所です。この日の午後ご不在でしたが、絵を描くようになったのは比較的最近のことだそうです。
しかし早速、生野区の地域交流会のチラシデザインに絵が採用されたそうで、誇らしげにそのチラシがデスク前に飾られていました♪
自分の作品がこうやって広がっていくのは、やっぱり嬉しいものですよね(^o^)
次はTmkさん。彼女はご自宅でも絵を描かれているそうで、とにかくたくさんの作品を見せてくださいました。
離れてみるとよくわからないのですが、近くでみると、それぞれとてもユニークなモチーフが画面に詰まっています。
タイトルやテーマも割とちゃんと決まっているそうで、色々と説明をしてくださいました♪
この作品もよく見ると、人の顔や動物らしきもの?の形が隠れてますよ。
ご自身のスマホで撮影した作品の写真もたくさん見せてくださいました!
こちらは高山さん。たくさんの作品をならべ、同時進行で制作に励んでおられます。
数年前、とあるギャラリーで高山さんと加地さんの作品を見た時、本当に本当にまさに「現代アートだ!!かっこいい!!」と思い、すごく心に響いたのを思い出します。
(加地さんの作品は次回のブログでご紹介しますね♪ウフフ♡)
見学の私たちがお邪魔してもそんなことには目もくれず、集中して制作しておられました。アーティストのような、職人のような、すごくかっこいい背中でした!!
こちらは、セーサイさん。彼も黙々とキャンバスに向かっておられました。皆さんとっても真面目!!
細かい線や色わけに集中しておられるのでしょうか。
ボクシングのワンシーンのような絵を描いておられましたが、描く本人と作品の雰囲気って、やっぱりどこか似ていますよね。
こちらはYukaさん。この日は残念ながら、私がお邪魔した時間にはもうお帰りの準備をされていたのですが、机の上には制作途中の作品が・・・!
やっぱり素敵な色です◎
私が彼女の作品に最初に出会ったのは、もう10年ほど前のことです。それ以来ずっと、私はYukaさんのファンなのです(≧▽≦)
彼女の作品はダブディビ・デザインで商品化させていただいたこともあります♪(きっとまたやりますよ♪)
こちらは、コバヤシさんのスペース。ご不在でしたが、作品の勢いがなんかいいなーと思って、お写真とらせていただきました。
私たちが見学させていただいている間、大澤先生は利用者さんに
「だいぶうまなったなー!」
「とにかく今はたくさん描きなさい!」とか、
「前はもっとへたくそやったもんなw」など、
かなり率直な意見をバンバン言っておられるのが印象的でした。
ともすれば、利用者さんのことを気遣うあまりダイレクトな意見が言えない空気があったり、作者の思いのままに・・を尊重しすぎるあまり指導が行き届かなかったり、
そんな葛藤の中でアート活動をされている事業所さんも少なくないのではと思います。
しかし大澤先生は、適切な指導は必要であるとおっしゃり、本気でやっているからこその愛ある言葉を厳しくも発しておられました。
そこに、障害者だから・・という妥協をゆるさない、アーティストとしての大澤先生の本気を姿勢を感じました。
実は、ライプハウスさんは生活介護事業所とあわせて、美術教室としての活動も継続されています。
そちらの教室も見学させていただいたので、その様子はまた次回に報告させていただきますね。
ライプハウスさんの普段の様子は、Facebookで詳しく見ることができます。
また、7月26日?8月4日まで東大阪市庁舎22階・東おおさか市民ギャラリーで、アトリエライプハウスグループ展が開催されるそうです!
是非皆さん、チェックしてみてくださいね♪
◆アトリエライプハウス
http://www.ateli
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◆美術教室ライプハウス
http://www.ripehouse.jp/
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