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障害者アートや福祉とデザインに関することなどを綴っています。

片山工房に行ってきました

福祉系の情報2014/01/28

今日は片山工房にお邪魔してきました。
ダブディビ・デザインは神戸で活動しているのですが、片山工房さんも神戸です。
近くにいながら機会がなく、なかなかお邪魔できていなかったのですが、
昨年12月に片山工房の10周年記念シンポジウムに参加したこともあり、
ようやく訪問させていただくことができました。
(片山工房10周年記念シンポジウムはこちらにupしています→


訪れてみると、思っていたよりこじんまりな空間です。

ここであんなに大きな作品を制作されているのかと思うと、なんといいますか、坪効率ええなぁ!と思いますw
そして勝手な想像で、なんとなくもう少し“男性っぽい”しつらえなのかと思っていたのですが、
一つ一つがとてもていねいに整理されていて、かなり細やかな配慮がされている“女性っぽい”空間だなと思いました。
思っていたより静かだったことも驚きでした。
やっぱり現場に行ってみないとわからない雰囲気ってありますね。

片山工房は、時間帯や日によって述べ30名以上の方がここを利用されているそうです。
制度上の制約もあり、通ってこられる方の利用方法も様々だそうです。
ただ一つ、新川さんがおっしゃっていたのは、「ここは遊びに来る場所ではない」ということ。
きちんと創作をする場である。
そういう意味では片山工房は「非日常」な空間なのかもしれません。
私も、たまにジムで走ったり、喫茶店で本を読んだり、日常ではない空間でなにかをしたいときってあります。
片山工房は「絵を描きたい」と思う人に、その空間を提供する場所なのです。
それがB型だとか、生活介護だとかは、どうでもよいのかもしれません(いや、どうでもはよくないのかもしれません・・・スミマセン。。。)

新川さんが利用者さんたちのことを「作家ともアーティストとも違うような気がする。絵を描く人かな。」とおっしゃったのが印象的でした。
福祉事業所では一般的にはそこに通われている方々のことを“利用者”と呼んでいますが、私も個人的にはその呼び方に違和感を持っていないと言えば嘘になります。
事業所さんによっては独自の呼び名で「メンバー」とか「なかま」とか「クルー」とか・・・様々な呼び方をされていることも知っています。
しかし、実はその呼び名をどうするかは特に重要なことではなく(いや、重要なのかもしれませんが)、
そこを利用する方がどんなニーズを持っているかが重要なのだと思います。
働きたいのか、工賃がたくさん欲しいのか、ゆっくり過ごしたいのか、絵を描きたいのか。
それぞれのニーズに応えるサービスがあればいいわけで、そういう意味では、利用者だしメンバーだし、まあどっちもありなのかもしれません。
あ、いかんいかん、ここまで書いといてなんですがw
私この辺の言葉のことについては不勉強なので、これ以上はコメント差し控えます。。。

いくつか作品も見せていただいたので、恒例の私のお気に入りをいくつかご紹介♪

いいですねーーーー、かっこいいし、かわいいし、色も構成もね、いいですね!

これはもう色ですね◎色が好きです。

これはね、パイナップルだそうです。かっこいいなーーー、パイナポーーーー!!

はい、リンゴねえさん!!特徴とらえてますよねー。なんだろ、この描き方、かわいいです♪

こちらはポットですな、ポット!なぜかポット!!
本当はとにかく作品が山のようにあるのですが、今日は一部を見せていただきました。

私は今日、ダブディビからのお願いに伺うつもりだったのですが(あ、ちゃっかりお願いもしましたがw)、
新川さんとじっくりお話をさせていただき、すごくすごく勇気をもらうことができました。
新川さんはある意味とてもリアリストだなと思いました。
夢や理想だけを語っているのではなく、現実を語っている、まさにそんなお話でした。
(私も自分自身、リアリストだと思っているので、勝手に非常に共感しました)
新川さんがやってこられたように、私もぶれずに、前を向いて突き進んでいきたいと思いました。

自分がやるべきことに集中すること、それは余計なものをそぎ落としていくこと。

これってとても難しいです。
だからこそ、考えて考えて考えて・・・そんで考えてやるしかないのかなと。

畑は違えど、尊敬できる人が近くにいることはとても心強いぞ!!
そう思えた今日の片山工房訪問でした。
片山工房の皆さん、新川さん、ありがとうございました(^o^)

がんばろーーー!!!

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