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障害者アートや福祉とデザインに関することなどを綴っています。

【水田航介×上田匡志二人展・VEHICLE!】を見てきました

活動の様子2019/10/16

先週後半は関西出張でした。
最終日に二つの展覧会に足を運ぶことができました♪
今日はその一つをご紹介します!
※この展覧会の会期は終了しています。ご了承ください。


九条にあるGALLERY SAGE(ギャラリーセージ)さん。初めて訪れました。


今回の展覧会の主役はこのお二人。
左が水田航介さん(ユウの家所属)、右が上田匡志さん(YELLOW所属)。
二人はそれぞれ違う福祉施設に通っておられるのですが、
今回のきっかけは、たまたまセージのオーナーさんがこの二人を引き合わせたとのこと!
偶然にもふたりの制作を共通の方がサポートしていたこともあり、
このような会になったのだそうです。


左が水田航介さんの作品、右が上田匡志さんの作品。


水田さんは電車が大好きなのだそうで、電車専門に描かれているそうです。
左の壁面に飾ってあったのは大きなコラージュ作品。
実は水田さんは紙の裏側にも電車を描いているのだそう。
コラージュにしてしまったものはもう裏側が見れないのですが(貼り付けているため)、
裏にも描いてあることを想像しながら見るのも、なかなか面白いですね!


文字と絵が合わさった作品。
「あけましてオメでとうございます」とあったり、
電車にたくさんの人が乗っていたり、何か楽しそうなシーンですね。


こちらは上田匡志さんの作品。
上田さんはシンプルな線とカラフルな色づかいが特徴の作家さん。


こちらはイギリスに旅行に行った後描いたロンドンバスなのだそうです。
カラーリングがステキです!!
タイトルは「ブラックダブルデッカーつきバスレストラン」


おもちゃ箱をひっくり返したように賑やかなコーナー♪
小さな作品がたーーーくさん、ワクワクしますね≧▽≦
展覧会テーマのVEHICLE(乗り物)にちなみ、乗り物の作品が多い中・・・


お金の作品がww
匡志さんは欲しい物を絵で表すことが多いそうで、
今は欲しいゲームがあり、それを買うためのお金が欲しいな、というメッセージのようです。


そして、こんなかわいい編みぐるみも♪♪
これは、匡志さんの絵をもとに、編み物作家さんが立体化したものだそうです。
かわいいですね~!!


再現性がスゴイ!!!リアル!!!


これなんて、ちゃんと小さな足で自立しているのがスゴイ!!
素材は糸ですよ、糸っっ*_*
どないなっているんだか、すごすぎますっっ♪♪


匡志さん作、「スマーフォンのマイク」!!!
スマホが持ちたいそうですww
お母さんに直談判しているようですが、お母さんから却下され、
思わずこれ作ってしまったそうですww
匡志さんにとっては、絵も立体も、まさに”言葉”=コミュニケーションツールなんですよね♪

この日は、匡志さんのご両親が在廊されており、色々とお話を聞くことができました。
ご両親の愛情をたっぷり受けて匡志さんが過ごされていることが、よくわかりました。
水田さんもそうですし、他の方もそうだと思いますが、
ご家族の愛が制作に影響を与えることは大いにあるのだと思います。
中でもやはり、母の愛は偉大!!!と痛感しました。

匡志さんのお母さんが、
「描いて終わりでなく、たくさんの人に見てほしい」とおっしゃっていました。

本当に私もそう思います。
誰にも見られず埋もれている作品は、まだまだたくさんあるのだと思います。
特に、障害のある方、福祉施設内には、引き出しや箱にしまわれている作品がたくさんあるはずです。
それらが誰かに見られ、誰かの心を癒し、誰かを笑顔にする。
アートってそういう役割なんですよね、もともと。
私、アートミーツケア学会という学会に所属しています。
この学会でも、ケアとアートが密接であること、ケアの現場の中でのアートの重要性について、
よく話題になります。
(私は今まさに、ケアする人のケアという視点で、子育て中のママのケアを模索中です!!)
(何かご興味ある方、是非メッセージくださいww)

今回の水田さんの作品、匡志さんの作品も、
きっとたくさんの人を笑顔にしただろうと思います。
また、これからも二人の作品を楽しみにしたいと思います♪

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