先日、creation space en∞juku(東京・板橋)にて開催された
【脳が脱皮する美術館】を体験してきました。
“脳が脱皮する”って何だ!?
一体どんな展示なの!?
と思いながら、ワクワク&ソワソワ参加しました。
入り口にはこのプログラムの詳細について書かれたリーフレットが積まれています。
実は後でじっくり拝見したのですが、このリーフレットらが全て秀逸!!
プログラムを通して何を体験するのか、
またどんな効果があるのかなど、しっかり説明されています。
個人的にほほーー!と感動したのが、アートレンタル事業の説明に用いられる、
実際の絵の大きさを実寸で示す折りたたみリーフレットです。
確かに、「F12号」なんて言われてもピンと来ませんが、
実寸のリーフレット(ポスターのようなものですね)があると感覚的にわかりやすい!!
このアイディア、とってもナイス♪と思いました。
で、話を元に戻します。
そもそも、この【脳が脱皮する美術館】とは、
障害者アートのアートレンタル事業と対話型アート鑑賞プログラムのことをさします。
アートレンタルは、障害者アートをオフィスなどにレンタルする事業としてわかりやすいと思いますが、
対話型アート観賞は、あまり耳馴染みがないのではないでしょうか。
フクフクプラスさんの対話型アート観賞は、
ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発されたシステムをベースに独自アレンジを加え完成させたものだそうです。
ギャラリー内には、障害のある方によるアート作品がずらりと展示されています。
これは一体何の絵なの??と思ってしまうような、不思議な作品が多いです。
かと思えば、こんな癒し系の作品もあったりします。
フクフクプラスさんのアートレンタルでは、1万点以上の作品の中からお好きな作品を選べるのだそうです。
好みを伝えて選んだり、おススメ作品を提案してもらったりできるそうです。
さて、いよいよワークショップが始まります。
最初は、フクフクプラス代表の磯村さんのお話。
今、社会の中に「ソーシャルデザイン」という新しいデザインの潮流があるとのメッセージ。
その中で、フクフクプラスはどんなことを提供するか・・・ということで
ここからは、自ら“ソーシャルデザイナー”と名乗っておられる
デザイナーであり東京工芸大学デザイン学科教授の福島さんの進行に変わります。
対話型アート鑑賞の前に、福島先生のミニ講義がありました。
デザインとは本来どんな意味があるのかを、
これまで実際に取り組んでこられたたくさんのプロジェクトを通してお話くださり、
福島先生が何故ソーシャルデザインにはまったのかというヒストリーもお話くださりました。
そしていよいよ【脳が脱皮する美術館】の本丸である「対話型アート鑑賞」です。
※ここからは私自身がワークショップに参加していたため、写真がありません…。
一つのアート作品をじっくり見て、
自分にはどう見えたか、またそれは何故か、ということを発表しあいます。
勿論、それぞれ自分というフィルターを通して見ているので、
正解はないですし、受け止め方・広げ方も多様で良いわけです。
発表前に自分の感想を心の中で整理している時は、自分自身と向き合う感覚。
参加者の皆さんの発表を聞くと、
えー、そんな風に見えたんだ!という新たな発見や驚き、他者と自分の違いを感じ、
いやいややっぱり私はこうだなとか、私ならこうだな、みたいに
ブーメランをまた自分に戻す感覚があったりしました。
アートを通して自分を発見する、
アート観賞の豊かさはそこなのだそうです。
ポジティブな気持ちで見ると、ポジティブな作品に見え、
その作品は、更に、人をポジティブにするツールとなり得るのだそうです。
アート観賞終了後、参加者の皆さんは心持ち表情が明るくなったような気がしました。
いや、福島先生によると気のせいではないそうですよ!
なんと、アート観賞にはアンチエイジング効果もあるそうですよ~♪♪♪
私の拙い文字情報よりも、
気になった方は、是非、ご自身で体験されることをおすすめいたします。
2/10にも、フクフクプラスさんのイベントがあるそうです。→★
★【脳が脱皮する美術館】の詳細はこちらからどうぞ。
https://fukufukuplus.jp/artservice/