京都駅から歩いて7分ほどのところにあるワコールスタディホール京都。
この中に素敵なギャラリーがあるのをご存知でしょうか?
2020年4月1日~11日、ここワコールスタディホール京都にあるギャラリーで展覧会を行いました。
ガラス張りのホワイトキューブ。
その素敵な空間の中に、ポップでカラフルなハンカチとその原画が並びました♪
ギャラリー入って左手の壁面には、インパクトのある連作が並びます。
真ん中の8枚続きの連作は、
本田正さんの「だいこん」。
これまでの原画展では1枚のみの展示でしたが、今回は8枚連なった展示になりました。
ギャラリー正面の壁は、ポップにカラフルに自由なイメージの展示。
1点1点額もマットも違っていて、ゆっくりじっくりみていただくと、
随所にこだわりがつまっているのがおわかりいただけるかと思います!
ギャラリー右側の壁はこんな感じ。
これまでの原画展ではなかった作品の並びに、私自身、とても新鮮さを感じました。
実は、今回の展示では、
車椅子ユーザーの方、こどもなど、様々なシチュエーションの方に配慮し、
通常のギャラリー展示より少し低い位置が視線の中心になるよう設計しています。
また室内の明かりも、通常のギャラリー照明より少し明るくしています。
ほんの少しのことではありますが、実は大切なこだわりです。
今回の展示計画はアートディレクターの宮下忠也さんにお願いしたのですが、
宮下さんが一番こだわってくださったのがマットです!
マットとは額の中に入っている作品を貼る“台紙”のことです。
通常は、作品を一番際立たせるため、また作品を邪魔しないため、
白やオフホワイトなどの無難な色のマットを選ぶことが多いのですが、
今回は敢えて、いろんな色、いろんな素材のマットを選んでくださりました。
珍しいマットもあったので、少しご紹介します。
山下貴史さんの「色とりどり花々」。
こちらは“浮かし額装”という手法の額装です。
その名の通り、作品が浮いているように見える額装方法です。
しかも今回のこだわりは、赤いマットで作品を固定し、それを更に浮かしています。
福井香奈さんの「ポピーとガーベラ」。
真っ白の額に真っ白のマット。
そしてよぉーーーくみると、マットの中芯がブルーなのです!!
通常、マットの芯は白い発泡スチロールなので、カット断面は白く見えます。
ところがこのマットは最初から中の芯がブルーに色付けされているので、
窓枠のカット断面がブルーに見え、アクセントになるのです♪
これ、すごく素敵です!!
毛利秀勝さんの「星をみている猫」。
こちらは紫のマットに“面金”という加工です。
マットのカット断面に金色のパーツを取り付けるのですが、すごくゴージャスに見えます!!
個性的な作品には、面金、おもしろいですね。
山田桂子さんの「花」。
こちらは柄入りのマット。
色は濃いブラウンでシックだけど、近くで見ると素材感があって重厚です。
かなえさん「星隠れ、菜の花畑」。
黒のマットの中芯が黒で、オールブラックの額装です。
作品のキュートなイエローが、より映えますね♪
清原雅功さん「まゆげ」。
シルバーのマットです!!
これはかなり上級者向けですね~!!
カッコいです★
永井看帆さんの「パンダ」。
こちらはキャンバス作品なので額装はしていないのですが、
ギャラリーの壁に紫色のマスキングテープを貼り、作品を際立たせています。
単なるマスキングテープですが、額装のような効果がありますよね。
手軽に出来るのがいいです◎
ギャラリー正面の壁面は、12点の作品をランダムに展示していますが、
この“ランダムに”というのが、実はとても難しい!!
宮下さんもほんの数cmの配置にこだわり、最後まで微調整しながら展示してくださいました。
そして勿論、原画を見ていただいた後はハンカチも一緒にご覧くださいね。
原画と見比べていいただき、お気に入りの作品をハンカチとして連れて帰ってくださいね^o^