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モノづくりを社会に発信

ダブディビ流“ソーシャルギフト”の取り組みについて

2020/07/14

2020年4月7日に発令された新型コロナウィルス感染拡大に伴う緊急事態宣言。
ダブディビ・デザインは毎月、関東と関西を新幹線で往復しながら広域で活動をしていましたが、
その日からぱたりと身動きがとれなくなりました。
誰もが今まで経験したことのない、見えない敵との闘いです。
先が見えない…、長いトンネルになるのでは…、との危機感を覚えたのもすぐでした。

何かしなくては!!
すぐに行動に移さねば!!

との想いから、緊急事態線から8日後の4月15日にオンラインショップを立ち上げました。

全国の福祉施設で作られる商品の多くは、バザーやイベントでの販売が中心です。
新型コロナウィルスの影響で、バザーもイベントも軒並み中止になりました。
商品を販売する手段がなくなり売上がなくなると、そこで働く障害のある方のお給料が払えなくなります。
そんな福祉施設さんを応援したいという思いで、ダブディビ・デザインは「ソーシャルギフト」という取り組みを始めました。

■ダブディビ流“ソーシャルギフト”とは
一般的には、ソーシャルギフトとは、SNSなどを通してオンラインでギフトを贈ることができるサービスのことを指します。
例えば、コーヒーショップやファストフード店などで利用できる電子チケットなどがよく知られています。
住所などがわからなくても、すぐに気軽に送ることが出来る便利なサービスです。
(今では、お花や雑貨、食品などの実物を届けることが出来るサービスもあるようです。)
しかし、ダブディビ流のソーシャルギフトはこれとは少し違います。
勿論、SNSやスマホアプリから気軽に簡単にご購入いただけますが、
『ソーシャルな(=社会的な、社会性のある)ギフトを贈る』ことをソーシャルギフトと呼んでいます。
コロナ禍の中、どんなギフトならば買っていただけるだろう?どんなギフトなら贈りたいだろう?と考え、
商品自体のデザインや質や価格は勿論のこと、どんな人が、どんな風に作っている商品なのか、
福祉施設で作られる商品が社会でどんな役割を果たしているのかをサイト上でお伝えし、販路を広げました。
また、福祉施設さんの商品は弊社の販売手数料はいただかず、更に各セットに少しの寄付金をつけました。
お客様は通常通りのお買い物をするだけで、
その商品代金と寄付金がダブディビ・デザインから各福祉施設に届けられる、という仕組みです。
お買い物で社会貢献ができる、お客様もギフトを受け取った方も、福祉施設もダブディビも、
皆がHAPPYになれる新しい形のソーシャルギフト、ソーシャルショッピングです。

<事例1> 母の日ギフト
母の日ギフトとして、3つのセットを用意しました。

https://dabudivi.com/blog/2366/
https://dabudivi.com/blog/2387/

<事例2> 父の日ギフト
父の日ギフトとして、4つのセットを用意しました。


https://dabudivi.com/blog/2402/
https://dabudivi.com/blog/2416/
https://dabudivi.com/blog/2429/

お陰様で大変好評をいただき、全国の皆さんにギフトをお届けすることができました。
以下、この企画にご協力いただいた皆様からもご感想をいただきましたのでご紹介させていただきます。

■きゅう・北村様のご感想
ありがたい提案、すぐにお受けさせて頂きました。
見通しのつかないコロナ禍の中、ショップの売上もさがり、どうしていけば良いか悩んでいるところでしたが、
ダブディビさんの行動力に突き動かされました。
利用者さんもギフトを届けるという目的を持ち、楽しみながら準備することができ、
たくさんの方にきゅうのコーヒーを届けることができました。
これを機会にきゅうでもネットショップを強化していきたいと考えています。ありがとうございました。

■アトリエとも・駒井様のご感想
今回、母の日セットのお声がけをいただいてほんとに助かりました。
しかもこんなに売れるとは思ってなかったのでびっくりです。
普段は、障害のある方といっしょにクッキーをづくりをしていますが、
今回は新型コロナウイルス対策のための在宅勤務真っ只中でしたので職員中心での作業になり、
せっかくのお仕事なのに利用者さんの力が発揮できなかったことは残念でした。
ただ、ものをつくっても売り場所がない中で本当に助かりました。
アトリエとものクッキーは、送ることを想定した商品ではなかったので、
割れないように、また、他の商品と合わせてパッケージができる形を新たに考えました。
まだまだ完璧な出来ではなかったのですが、今後の展開を考えていくうえで必要なことだとみんなで共有できたこと、
新たに課題がでてきたことはとても勉強になりました。

■アトリエコーナス・アルガマ明子様のご感想
アトリエコーナスがクッキーを作りはじめ20年以上になります。
この春より福祉現場は混乱と矛盾を抱えた日々を送っています。
今回コーナスもクッキー作りは休止かと思っていた中での『母の日ギフト』のお話。
素敵なハンカチとセットになり沢山の方に届けられ、心から嬉しく思っています。
私たちは何故クッキーを作るのか?それは社会と繋がるため。しかしそれは誰かのもとに届いてこそ。
その機会を作っていただき、感謝いたします。ありがとうございました。

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