数多くある障害者アートの展覧会の中で、一番大好きな展覧会がポコラートです。
年に一度、アーツ千代田3331で開催される公募展です。
(これまでにも、このブログでも何度かご紹介しています。)
(ちなみに、ポコラートvol.7の様子はこちらからご覧になれますよ)
ダブディビブログ過去記事より
「ポコラートvol.7」やっぱり最高!!~前篇~→★
「ポコラートvol.7」やっぱり最高!!~後篇~→★
正確には、障害のある人もない人も応募できる公募展なので、
障害者アートに限っているわけではないのですが、
おそらく多くの応募作品は障害のある方が作られた作品であるという事実があります。
そんなポコラートですが、
昨年のポコラートvol.7において各賞を受賞された方々による≪受賞者展≫が現在開催中です。
なので、この日もまだ雪がたくさん残っていました。
場所は、アーツ千代田3331の1Fにある、3331 Galleryです。
そうです、本田正さんのだいこんですっっ!!
筆のたっちとか、色の重なりとか、紙の感じとか…
なんかもう“萌え”の感覚ですww
【だいこんとえいよう】本田正
今回、本田さんの詳しいプロフィールを読んで、ほほーーー!と納得。
10代の頃、サーフィンにはまっていた本田さんですが、
26歳からアートを始め、サーフィンとアートの両方にどっぷりはまったそうです。
その後、うつ病を患ったり、知的障害が見つかったりして、
今では農業とアートに取り組んでおられるのだそうです。
自分で野菜を作っているため、アート作品を野菜をテーマにしてはどうかとなり、
これらの作品が生まれたそうです。
【あひる】後藤美樹
後藤さんの作品に添えてあった審査員コメントがとてもよかったです。
一部、抜粋してご紹介しますね。
藪前知子(東京都現代美術館学芸員)
あひるを描こうとしたら2になってしまった。
子どもの絵描き歌の世界にも通じるこの驚きを、
作者は繰り返し確かめるように描いている。
彼女はその都度、2とあひるの境界がどこにあるのかを推し量る。
(中略)
面白いのは、明らかに2という数字が書かれているのにすぎないのに、
それが命を持ち、あひるに見えるという反転が起きるときだ。
この一口は、異なる世界を束ね、
行き来する通路を作るという、
「芸術」という術の本質に確かにつながっていると感じる。
(後略)
本当にまさにそうなのです!
後藤さんの作品も勿論、大好きですが、
このコメントにもとーーーっても納得してしまいました。
アートの解説って、場合によってはチンプンカンプンなことが多いのですが、
(私にその理解能力がないだけかもしれませんが…ww)
こうやって丁寧にわかりやすく解説していただけると、なんか嬉しいです。
「形にならない表現部門」の受賞作品ですね。
【ことば+つむぐ】中村和暉
こちらは「オーディエンス賞」を受賞された作品です。
確かに、昨年のポコラートvol.7会場で見たのもしっかり覚えている
のですが、
のですが、
今回、作者の上之さんの制作風景の動画を見て、かなり引き込まれてしまいました!!
いらなくなった家電など身の回りにある様々な日用品を集めてきては解体し、
そこから出る部品と廃木材とを組み合わせて作品を作っているそうです。
作っては壊す、という行為を繰り返されているそうです。
おもしろいですね~♪♪
この展覧会は2/4まで開催中です。
皆様、是非ご覧くださいねー♪
【ポコラートvol.7受賞者展】
日程:2018年01月07日(日)~2018年02月04日(日)
時間:12:00-19:00
休み:会期中無休
料金:無料
会場:1F 3331 Gallery
詳細はこちら→★