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ダブディビ・デザインの
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障害者アートや福祉とデザインに関することなどを綴っています。

【報告】ダブディビデザイン×はあと・フレンズ・ストア セミナーvol.6のご報告

ダブディビのお知らせ2017/11/14


ちょうど1週間前になりますが、京都で“価格”をテーマにしたセミナーを開催させていただきました。
今日はその様子をご報告させていただきます。

一部は、大阪市立大学創造都市研究科 都市ビジネス専攻(アントレプレナーシップ研究分野)の准教授、小沢貴史先生の講義でした。
小沢先生は大学での講義は勿論、経営者や起業を考えている方に向けたセミナーでもお話されておられます。
今回は、福祉事業所の職員さんに向け、「値決めの手がかり」というテーマでお話をしていただきました。
値段はどうやって決めるのが正しいの??という初歩的な話にはじまり、
一般的な値決め法である「コストプラス法」のメリット・デメリットについてのお話、
本当にお客様は低価格を求めているの??という内容に話は続きました。

小沢先生の話を聞いていて痛感したのは、
「戦略のない値決めはとても危険!!」だということです!!!
私も授産製品の相談をよく受けますが、「どうやって値段を決めましたか?」と聞いても「なんとなくみんなで話し合って…」というようなお答えが実際にはよくあります。
さすがにどなたか一人の独断で決めることは少ないのかもしれませんが、みんなで話し合ったことが本当に正しい値付け方法なのかと考えると怪しいですよね。
みんなで話し合うことも勿論大切なのですが、
その話し合いの中で、お客様の存在への意識があるかどうか、価値についての認識があるかどうか、
また、その商品を長期的にどうしていきたいと考えているかどうか…ですよね。

小沢先生の講義では、答えが一つではないことも学びました。
それぞれ考えアイディアを出してみること、いろんな意見があり、いろんな工夫の可能性があることも気付かされました。
とかく私たちは、一般的な方法やマジョリティの方法が正解だと考えがちですが、
一番重要なことはその商品を何のために売るのか、誰に届けたいのか、なはずです。
それさえ揺らがなければ、いろんな策を考え、試してみることも、小さな事業にとっては大いにアリなのですね♪

二部は、京都・桂にある雑貨店おやつ店主、トノイケミキさんに講義をお願いしました。
トノイケさんからは、実際に雑貨屋さんで日頃から商品に値段をつけ、販売するという経験を通した、リアルなお話をたくさん聞くことが出来ました♪
トノイケさんが考える「価格とは」という問いへの答えは、「お客様との共感ツール」であるとのこと。
おやつでは、お店に入ったお客様はまず価格を見るのではなく、まず見るのは商品の色や柄、デザインだそうです。
その次に、機能を確認し、これなら使えそうだなとか、便利そうだなとか考えるのだそうです。
(勿論、ここではトノイケさん自らの接客トークも大いに役立つのだと思います。)
そして最後に、ようやく価格を確認するのだそうです。
思っていたより安かったら、即買い♪♪
思っていたより高かったら、そこから悩むんだそうです。
でも、この一連の流れ、わかる!!わかるーーーーっっ!!!と思いました。
私もお買い物をする時は、この行動パターンだなと思います!!
そしてそこから先が更に興味深いのですが、悩んだ後の行動が二つに分かれます。
悩んで悩んで考えて、やっぱりそれでも欲しい♪と思うと、多少高いと思っても買うんだそうです!
(うん、それもめっちゃわかるーーーーww)
そうして、悩んだ末に買ってくださったお客様は、きっとその商品を手に入れたことに満足度が高まりますし、
使ってみてとても良かったら、リピート購入する可能性もあるし、口コミで広げてくれる可能性もあるのだそうです。
だって、悩んで悩んで(自分のお財布と相談しまくって…)それで買ったものですもん、愛着わくにきまってますよね!!
もう一つのパターンは、やっぱり高いから買わない、という行動です。
しかしここでもまだ終わりではなく、今日は諦めたけど、どうしても欲しいからと次の機会を狙う可能性もあるわけですし、
それを買うために頑張ってお小遣いを貯めよう!と思うかもしれませんよね。
単純に「高い=お客様を逃す」ということでもなさそうで、
やはり一番大切なのはその商品の魅力なんですよね!!

実際に、おやつでの人気商品をいくつか持ってきてくださり、その商品にまつわるエピソードなんかもお聞きできました。
手づくりの商品でも、中には販売当初から5倍ほどにも値段が上がっている商品もあるそうです。

三部は私・柊が進行役を務めさせていただき、小沢先生、トノイケさんを交えてパネルディスカッション。
福祉の現場でよく聞くお金に関する疑問や悩みを中心にお二人のご意見を伺いました。

このようなセミナーでもよく聞くのは「ターゲットを決めることが大切!」ということで、
それはわかってはいるんだけど、実際にはどうやってターゲットを決めたらいいかわからない…という質問を投げかけてみました。
トノイケさんからは、ご自身がお店を立ち上げる時には自分自身をターゲットにした、というお話を聞きました。
自分が好きな商品を集める、自分が行きたいと思うお店を作る、という風に考え、徹底的に自分をほり下げて考えたそうです。
なるほど!!これなら皆さんもすぐに参考にできますよね♪
小沢先生からは、社会を見回してみて、困っている人を探してみるのも一つの方法、というご意見。
これもなるほどです!!
福祉事業所がやる事業としてもふさわしいですし、ニーズがあるところにターゲットがある、というのは当然のことですものね。
というわけで、今回もとても内容の濃い、充実したセミナーが開催できました。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!!
いつも感じるのは、時間が足りないっっ!!もっとお話聞きたいっっ!!ということ(^_^;
今回も、セミナー終了後のアンケートにもそういうお声もたくさんありました。
また次の機会に向け、色々考えていきたいと思います。
ちなみに、今超おススメのセミナーは・・・
2017年11月23日(木・祝)に開催される【東京モノづくりサロン −福祉がつくる暮らしの未来シンポジウム−】です!!
東京での開催ですが、とにかくおもしろそうな内容、豪華なゲストスピーカーですので、
福祉事業所でのモノづくりに関わっておられる方には是非、お越しいただきたいです!!
こちらに詳細書いていますので、ご興味ある方は是非どうぞ♪♪
私も勿論、参加しますよーー^o^
【東京モノづくりサロン −福祉がつくる暮らしの未来シンポジウム−】についてはこちらから→


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